講習会後アンケート集計結果概要

参加者年齢

参加者は、17歳から82歳まで。
40歳から65歳までの中高年の層が大半を占めていました。その理由は、当事者へのアナウンスネットワークに属する当事者の年齢層が中高年であることからこのような状況になったと見られます。

参加者の年齢分状況

参加者の障害者等級の分布状況

1級が全体の60.9%、2級が34.4%であり、比較的障害者等級が高い参加者が大半を占めていました。
概要は、全盲:35.9%、弱視:37.5%であった。

参加者の障害者手帳等級状況
参加者の視覚障害状況の分布

参加者の職業等

無職31.3%、医療・福祉関連が23.4%であった。

参加者の職業状況

講座開催を知った経緯

NPO法人タートルからの案内によるものが半数以上であり、インターネットなどのメディアを通じた案内はあまり習知されない傾向があることが分かりました。視覚に障害があると、情報が得にくい傾向があり、当事者が行動する際の目的に合致しない情報は気づかれにくいのかもしれません。(たとえば、普段の生活においても衝動買いのような状況が発生しにくいの特徴があります。)当事者向けの企画においては、宣伝広報の方法に工夫が必要であることがこの結果から分かりました。

本講座の開催を知った経緯

講習会受講後の満足度について

59.4%が満足、23.4%がまあまあ満足と回答。大半の参加者にとって満足度の高い結果となった。

講座受講の満足度状況

オンライン講座に参加する際に困った点について

84.4%が困ることがなかったと回答しています。これは、開催にあって当事者団体の協力を得て準備したことから、よくありがちなトラブルを未然に防ぐことができたからだと思われます。コンピュータの操作環境などについては、当事者にしか分からないことが多数存在しますので、準備に当たっては当事者の協力を得ることが大変重要だと思います。特に、視覚障害の状況というのは個々に異なり、一定のガイドライン基準で対応することが困難なケースがお多くあります。パソコンの操作習熟度も様々で、多種多様なニーズをカバーするには、当事者目線の配慮が必要不可欠と言えます。

オンライン講座参加に際して困った点

講座内容の希望について

IT技術の活用に関する希望が多くみられました。これは、コロナ禍の影響もあったと推測しますが、一方で、最近のIT技術を活用した障害支援方法が充実している現状も影響していると思われます。特に、視覚障害当事者の情報獲得にはIT技術の担う役割が大きくなっていることも理由として挙げられる。情報技術は、視覚障害当事者が活躍する場を拡大する大きな要因ともなっており、今後、情報技術を活用する場面は多くなると見込まれます。

講座の題材として希望する項目

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