盲ろう学生向けテレ授業支援ツールデモ

本研究室で開発しているツールの紹介。
コロナウィルスの影響で当初の予定より早く実用で使用中。
遠隔地にいてもIPtalkを利用した要約筆記の情報と他の健聴者や教員とWebチャットアプリを通じて、情報のリアルタイム共有を支援するソフトウェアです。これにより、盲ろう学生の情報確認状況をリアルタイムに的確に把握でき、また、盲ろう学生自身もリスト単位で自由に点字で情報を確認することができます。これらの情報はすべてデータベースで管理され、事後学習にも利用することもできます。
このツールの最大のメリットは、メッセージを点字ディスプレイで自分のペースに合わせてアクセスできること、別のソフトウェアの作業中であっても上下左右キーで好きなタイミングで通信ログを点字ディプレイに表示させて確認できます。さらに、読み取りの状況を教員・学生の全参加者と共有できるため、スムーズに情報を共有することができます。デモ動画には機能として登場しませんが、メッセージに対して細くメモを記録することもできます。
必要なネットワーク環境は、インターネットの接続のみです。中継サーバは、すべてWebソケットで実装しており、標準の通信プロトコルであるため、特段の制約はありません。唯一、制約を受けるのはIPtalkによる通信ですが、こちらだけは、同一のネットワークセグメントに通訳者が参加することが望ましいため、VPNで仮想ネットワークセグメントを構成し、その中に、このシステムへの中継サーバを参加させてメッセージを中継しています。
以下、デモビデオを紹介。
IPtalk : 主に聴覚障害者向けに活用されるパソコン要約筆記用ソフトウェア

盲ろう学生へのテレ授業支援ツール

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